アルクフクシマ

福島の風景、スナップ

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デジタルモノクロプリント

P1100069.jpg

写真展のスタートから1週間が過ぎた。
そのうち在廊できたのは初日と土日だけの3日間だけ。
本当は、会場にいて来場者の反応を直接感じたいところだが仕方がない。。

会場では、プリントについて「コンデジとは思えないですね」と何度か言われた。
真四角の写真なので「ハッセルかなと思った」とも。
実際には、中判フィルムの画質には遠く及ばないものの、プリントにそれほどデジタル臭さが感じられなかったようなので少し安心した。

新聞社のカメラマンを始めたばかりのころは、まだモノクロフィルムの使用が多く、毎日、何時間も暗室でプリントをしていた。
それ以前は、東京のプロラボでモノクロプリントを焼いていた経験もある。
自分の中にモノクロプリントの良しあしについて基準はあったものの、デジタルカメラで撮影した写真をモノクロプリントするのは今回が初めて。
写真展の内容はもちろんだが、プリント自体もどう受け止められるか気になっていた。

今回の写真展で展示している写真は、すべてコンパクトデジカメでパナソニックのDMC-LX3によるもの。
初めからJPGEのモノクロモード、スクエアのフォーマットで撮影している。
RAWで撮った方が、画質が良いことは分かっていたが、後処理に時間を掛けたくなかった。

昨年の春、このスタイルで撮影を続けてある程度データがたまったころ、写真をモニターではなく実際にプリントで見たくなった。
写真選びにはその方が良いと思ったからだ。
このころ、プリンターを持っていなかったので、仕事でよく使うラボに持ち込みプリントすることにした。
ただ、真四角の写真にしたためL版では小さすぎるし、2L版は余白が多い上に結構1枚の料金が高い。
店長に相談すると、「フォトアルバムはどうか」ということだった。

勧められたのは富士フイルムの「フォトブックリング」
これのスクエアタイプは、初めからプリントが真四角なので余白に無駄が出ない。
しかも、プリント単価も2L版の半分ほどだった。
プリントタイプが半光沢なのもモノクロでは好ましく感じた。

このフォトブックリング(スクエア)は、1冊に40枚までプリントをとじることができるので、ある程度気に入った写真がたまる度にアルバムを作り、結局、今回の写真展のセレクトのために10冊作った。
約2カ月、撮り歩いた大量の画像の中から400枚を選び、更にその中から今回展示している57枚を選んだ形になる。
写真のセレクト作業は最も大変だったので、この方法は有効だったと思う。
初めは思い入れのために良く見えていた写真が、何度も見ているうちにつまらなく感じてくることもあった。

次にやらなければならなかったのは、写真展の審査用のプリントを作ることだった。
これは、お店プリントではなくインクジェットプリンターにするつもりだった。
フォトアルバムリングでのモノクロプリントは、写真によって部分的に色づいて見えたりするなど、完全に満足できるものではなかった。
ほかの印画紙も見せてもらったが、光沢紙はつやがあり過ぎに感じたし、絹目調は写真館でのポートレート用という感じで、こちらも好みではなかった。

購入するプリンターは、エプソンの顔料タイプに決めていた。
デジタルでモノクロプリントをする人は、ほとんど「K3インク」のPX-5500やPX-5600、最新機種のPX-5Vを使っているようだ。
当時は、PX-5Vに加えて、その前の機種PX-5600もまだ購入可能で、しかも価格はずっと安かった。
厳密なプリントでの差は出るのだろうが、わたしにはPX-5600で十分だと思ったのでこちらを購入した。
同時にパソコンやモニターも新調する予定だったので、少しでも節約したかったことも大きい。

インクジェットプリンターによるモノクロプリントについては、「新フォトグラファーのためのプリンター使いこなし術」などムック本も何冊か購入して基礎的なことを学んだ。
しかし、1番役に立ったのは、写真家の横木安良夫さんがWed上で公開されている「明室テックニック CReCo」だった。

内容についてはサイト内を見て欲しいが、非常に簡単な方法を解説されている。
普通、こうした技術解説は高品質を目指すあまり、方法が複雑なものが多い。
しかし、横木さんの方法は、暗室でやっていたことをフォトショップの焼き込み、多い焼きツールで同じようにやるというもので、非常に分かりやすかった。
ソフトもPX-5600に同梱されていたフォトショップエレメントで十分だった。

すべての画像処理を横木さんの方法で行った。
ただ、1点工夫を加えたのは、ノイズの乗せ方。
レタッチで崩れたヒストグラムを整えるためにはフォトショップのノイズを使うが、フォトショップのノイズを大きくして粒子風に加えるとハイライトからシャドーまで均一に乗ってしまい、少々違和感がある。
以前もこのブログに書いたが、ネット上で見つけたフリーのプラグインソフト「B/W Conversion」を使うと、自然な感じに仕上がった。

ペーパーの選択も悩ましい問題だった。
ネットなどで散々調べたものの、手に取ってみなければ質感は分からない。
実家がある郡山市のヨドバシカメラでサンプルを見て参考にした。

いくつかのペーパーを試して、結局使うことにしたのは月光「ブルーラベル」だ。
初めプリンターのICCプロファイルは、メーカーで公開しているものを使っていたが、プリントの色転びが気になって使わなくなった。
プリントした写真を並べて見ると、微妙に赤かったり緑がかって見えたのだ。
それを直すのにどれだけプリントし直したことか。。
結局、プリンタ純正で写真用紙<絹目調>用のプロファイルにした。

ニコンサロンへの審査は四切で応募したのだが、初めはそのプリントでそのまま写真展を行うことを考えていた。
しかし、銀座ニコンサロンで貸し出ししている額で1番小さいものでも550×450mmある。
大きな紙をそのサイズにカットして四切プリントを乗せると、やたらと小さく感じた。
初めてのプリント作業ということで試行錯誤もあったため、正直、またプリントを作り直すのはおっくうな気持ちもあった。
しかし、後で後悔はしたくなかったので、すべてA3ノビにプリントし直すことを決めた。

応募と同じく月光のブルーラベルにすることも考えたが、エプソンの写真用紙<絹目調>を使ってみたところそれほど違和感もなかった。
アマゾンで購入できる上、金額的にもかなり安かった。

A3ノビへのプリントは、応募のプリントを作った際にTIFで保存していたデータをリサイズしただけで、ほとんど問題なくスムーズにプリントすることができた。
四切とA3ノビのサイズは、7センチほどの違いでしかないが、額装した際の印象はまったく違った物になっただろう。
実際、あのまま四切で展示していたらと思うとぞっとする。

かなり、長くなってしまったが、プリントを作るまでの経過について書いた。

これまで、訪れる人が少なかったこのブログも写真展のためか、やや増えている。
これから、デジタルカメラによるモノクロプリントを行う人に少しでも参考になればと思って書いてみた。

短期間である程度満足できるレベルのプリントを作ることができたのは、横木さんの記事があったからこそ。
感謝に堪えない。
そのことを、フェイスブックのメッセージでお伝えしたら、写真展に来てくださるとの返事をいただいた。
プリントについての感想も是非、お伺いしたい。

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